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2016年12月26日月曜日

妊娠中の美容院〜パーマやカラーは大丈夫?〜

(本文は下に続きます。)

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(2014年3月に書いた記事ですが、2016年に内容を更新しましたので、公開日時が2016年になっています。体験談については2014年3月時点のものです)


ようやく美容院へ行ってきました。妊娠中、多分ラストになるでしょう。
産後しばらく来れない事を考えて、短めのボブにしてパーマかけてきました。

さて、時々気にされる方がいらっしゃるようですが、「パーマ液とかカラーリングの液とか、胎児に影響ないの?」という質問を見かけます。
これ、どうなのか。

結論から申しますと、「現時点では、パーマやヘアカラーは、胎児への影響・危険性についてはっきりとした答えは出ておらず、特に問題ないだろうと考えられている」ということでよいのではないかと思います。

さて、以下は詳しい解説です。


妊娠中の毛染めについての研究・論文はあるのか?

実はいくつか研究があります。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23747844

2013年の研究、2歳未満の白血病(ALL)に妊娠早期のヘアダイとストレートパーマが、2歳未満のAMLに授乳中のヘアダイとストレートパーマが関係するかもしれない、という論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16049813
2005年の研究、神経芽腫(小児に多い腫瘍)と妊娠中の毛染め剤使用が関係するかもしれない、という論文。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12123435
2002年の研究、小児脳腫瘍と妊娠中、妊娠前の毛染めは関連性がないようだ、という論文。

などなど色々出てきますが、はっきりとした結論は出ていないようです。

メイヨークリニック(アメリカの超有名&非常に優れた総合病院)の記事(http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/pregnancy-week-by-week/expert-answers/hair-dye-and-pregnancy/faq-20058484)によると、
毛染めを行うと、少量の化学物質が皮膚を浸透する可能性があるが、一般的に発育中の胎児に影響を与えないと言われている。
(上記の)2005年の研究については、他の研究では同様の結論に達しておらず、ほとんどの研究者は、妊娠前・妊娠中の毛染め製品の使用は、小児腫瘍のリスクを増加させる可能性は低いと言っている。
というようなことを書いています。


毛髪や皮膚についた化学物質は、浸透したり吸収されたりするのか?


髪の毛は確かに人体の一部ではありますが、毛根の一部を除いて、細胞自体は死んだ細胞でできています。
ですので、毛髪自体にパーマ液やカラーリングの液がしみ込んだところで、それが体の内部までしみ込んでくることはそもそも考えにくいことです。

皮膚については、洗い流しもせずに放置しておけばなにか起こるかもしれませんが、一時的に付着しただけの物が、皮膚の様々なバリア機構を突き抜けて浸透してくるとしても極少量であると考えられます。
そもそも、それを言い始めると、化粧などの方がよっぽど問題があるように思います(これですら影響があるという報告は聞いた事がありません)。


以上から、「現時点では、パーマやヘアカラーは、胎児への影響・危険性についてはっきりとした答えは出ておらず、特に問題ないだろうと考えられている」、という結論でよいのではないかと思います。


妊娠中の美容室へ行くときの注意事項

ですが、妊娠初期はつわりのため、美容室の匂いがダメになる方も多いでしょうから避けた方が無難です。
そして、妊娠後期になると、今度は同じ体勢をとり続けるのが辛かったり、洗い流す時に仰臥位になって気分が悪くなる可能性(仰臥位低血圧症候群、と言います。こちらに少し書いてます)があるので、ここもできれば避けた方がいいかもしれません。
そうなると、安定期に入った妊娠中期の短い期間しか行けない……?
いえいえ。気分転換も必要でしょうから、ご自分の体調に合わせて行ける時に行くのがベターと思います。

ただ、妊娠中は体質が変わる(というか、肌が敏感になったりする)ことがあり、これまで大丈夫だったカラー液やパーマ液でかぶれることもありますので、変な感じがした時はすぐに美容師さんに申し出て、洗い流してもらうようにしましょう。


自分でヘアカラーを行う時の注意事項


かくいう私は……つわりでカラーリングがきついことを見越して、妊娠前に黒に染め直しました。産後、また染めたくなったら染めればいいや、と思いまして。
by カエレバ
↑ちなみにこれ。かなりナチュラルブラウンというより普通にブラックだった。
おかげで、妊娠期間中、プリンになることを気にやむ必要もなくなり、非常に楽でした。黒髪もいいもんですよ。自信をもってお勧めします。

自分で毛染めを行う際には、

  • 毛染め製品の注意事項は必ず守る
  • 毛染めをするときは手袋を使う
  • 使用前のアレルギーチェックを忘れずに
  • 毛染めをしたら、頭皮をしっかりすすぐ
  • そもそも心配だったら無理に使用しない

という点に注意するといいかと思います。


で、今回妊娠10ヶ月になって美容室に行ったわけですが、洗髪中に気分が悪くなり、もそもそと身をよじってました。
大丈夫と思っていたのですが……軽く体を横に傾けると幾分かよくなりました(このあたりの話はこちらで書いてます)。少しでも気分が悪くなりそうな時は、早めに美容師さんに申し出ましょう。
それより困ったのは、尿意です! お腹がはると、トイレに行きたくて行きたくて……2時間半くらいだったのですが、家を出る直前にトイレに行ったにも関わらず、途中で中断してもらってトイレにかけこみました。
そうでなくともこの時期は頻尿になるので、施術に長い時間のかかるものは避けた方がいいかも……。
ウテメリン(塩酸リトドリン)と安静のため、しばらく動けなかったので仕方ないですが、やはり10ヶ月に入って行くのはチャレンジャーすぎたかな、と思います。
ま、とは言っても無事に終わりましたので、結果オーライ……ですかね。
これですっきりして、出産を迎えられそうです。



参考論文など
Is it OK to use hair dye during pregnancy?


Pregnancy, maternal exposure to hair dyes and hair straightening cosmetics, and early age leukemia.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23747844

Maternal hair dye use and risk of neuroblastoma in offspring.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16049813

West Coast study of childhood brain tumours and maternal use of hair-colouring products.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12123435

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